虫歯予防のためには
①
食後の歯みがき習慣が大切になってきます。
じゃあ回数は1日に何回磨けば良いのか? A.1日2回(夜は必ず含める)
その理由は論文等では1日に2回以上歯磨きをすると1日に1回と比較して有意に差があり、2回以上は3回でも4回でもほとんど有意差は認めない、とのものが多く散見されます。
つまり1日2回磨けばバッチリです。3回出来れば、もちろん言う事はありません。
朝昼夜に分けた際に、夜寝ている間は口腔内が乾燥し唾液による緩衝作用や抗菌作用が期待できず、虫歯が出来やすい環境となります。
そのため、夜寝る前は歯磨きをしましょう。
ただし歯ブラシは大前提に、正しく磨けていなければ意味がありません。
歯磨きの方法を正しくするには、プロの指導が必要になってきます。
②
甘いものを食べすぎない事も大切です。
甘味料の摂取量と摂取回数を少なくする。粘着性、停滞性の含糖食品を避ける。就寝前の間食や含糖飲料摂取は避ける。
代用甘味料のものを摂取する。
これらを意識すると虫歯のリスクはグンと減ります。
③
ダラダラ食べを避けるのも必要です。
間食が多くなってくると、唾液での中和が遅くなり虫歯になりやすい環境になってきます。
機序としては、ほとんどの食事や飲み物で若干は脱灰と言って歯の表面が溶けます。その後、口腔内環境が整っていることで再石灰化が起こり元に戻ります。
しかし、ダラダラ食べをしていると、再石灰化が起きる前に更に次の脱灰が起きるため、どんどん歯が溶けていってしまい結果として虫歯につながります。
④
定期的に歯医者へ行き、歯ブラシ指導や磨けているかの確認、クリーニングやフッ素ケアを行う事により、虫歯のリスクは減ってきます。
先述したように正しい歯ブラシの仕方や、知識、そして何よりモチベーションを上げることが歯科医院に行くメリットとなります。
これらを活用し虫歯を予防しましょう。
萩野 貴磨